
ノーフォーク・テリア
犬種の特徴
ノーフォーク・テリアは、体長が体高よりやや長い体型をしています。見た目は小柄ですが、頑丈な骨格とどっしりとした四肢で、しっかりと地面を踏みしめて歩く様子からは頼もしい自信があふれています。また、狩猟犬だっだこともあり、動きがとても機敏です。
被毛は、二層構造になっており、粗くカールしています。頬の髭と眉毛のような飾り毛があり、肩から首にかけての毛が特に長くひだ状になっています。
ノーフォーク・テリアは、けんか好き、勇敢で探索好き、さらに恐れしらずで独立心が強く頑固、とテリアの性質を受け継いでいる犬種です。 かなり活動的な犬種なので、安全な場所での十分な運動が必要です。頭がよく、人や、ほかの犬たちに対しても愛想よく振る舞います。
この犬の歴史
ノーフォーク・テリアは、ノーリッチ・テリアと同じ歴史をたどっていますが、どちらが先に出てきたのかははっきりしていません。この二つの犬種は当時、同じ犬種として扱われていましたが、垂れ耳タイプと立ち耳タイプが出現するようになります。
ノーフォーク・テリアは穴に逃げ込んだ狐や穴熊、鼠の捕殺に最適なテリアとして古くから飼育されてきました。コンパクトな体型でありながら狩猟の優れた素質ともち、穴に潜む獲物を恐れることなく突進する農場の万能犬として信頼を得てきました。
グレン・オブ・イマールテリア、赤毛のケアーン・テリア、ダンディ・ディンモント・テリアなどイギリス東部で飼育されていた小型の赤毛テリア種を交配させて誕生したのがノーリッチ・テリアでした。
1932年にイギリスのKCがノーリッチ・テリアを公認したものの、毛色や耳の形、サイズなどの統一はされず、「垂れ耳」のノーリッチ・テリアが存在していました。立ち耳タイプは非常にたくさん繁殖されましたが、垂れ耳タイプは頭数も少なく、第二次世界大戦後には絶滅の危機に瀕してしまいます。
その後、垂れ耳タイプはショーではそれほど評価されませんでしたが、人々からは立ち耳タイプと同等の人気を得るにいたり、イギリスでは1964年に、立ち耳タイプをノーリッチ・テリアとして、垂れ耳タイプをノーフォーク・テリアとして別々に登録しました。その後、1979年にはアメリカでもこの二種類の犬種が登録されることになりました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 予防として、心臓機能検査、膝関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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