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腎不全(じんふぜん)

腎不全は、腎臓が血液から老廃物を取り除くことができなくなっているため、血液中の毒素が徐々に蓄積される状態です。腎不全の犬は尿毒症中毒の症状を示しています。
腎不全はその経過によって急性腎不全と慢性腎不全に分けられ、それぞれ異なった症状を示します。

急性腎不全は、尿量が急激に減少したり、全く出なくなったりするなど、食欲不振、吐き気や嘔吐の症状がみられ、これらの症状は数時間から数日のうちに急速に悪化します。これを見過ごすと、高カリウム血症や尿毒症を引き起こし、命を落とすことがあります。

慢性腎不全は、腎臓の3/4以上の機能がすでに低下した病態で、この症状は徐々に進行していきます。
初期は尿の色がやや薄くなるほかは、ほとんど無症状です。そのうち水をよく飲むようになり、その分尿の量もしだいに増えてきます(多飲多尿)が、そのほかに目立った症状は特にありません。

病態がさらに進むにつれ、嘔吐や食欲不振、体重の減少、貧血などの症状が見られます。最終的には体内の老廃物や毒素を排泄ないので、尿毒症におちいり、症状が悪化するだけでなく、嘔吐や下痢、痙攣や昏睡などの神経症状がみられたりするようになります。

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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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