
ビション・フリーゼ
犬種の特徴
ぬいぐるみのように愛らしい容姿のビション・フリーゼは、体長は、体高に比べて少し長く、活発的で陽気な小型犬です。少し気取って歩く姿が、優雅です。
綿菓子のようにふわふわの白い被毛は、二層に分かれて覆われています。絹糸状のような下毛は柔らかく密集し、外毛は粗い巻き毛となっています。
ビション・フリーゼは、活発でクルクルとよく動き、陽気で愛らしく誰からも愛される犬種です。家族にも従順で、他の犬や子供ともうまくやっていけるでしょう。
この犬の歴史
ビション・フリーゼはもとはアフリカ北西沖カナリア諸島テネリフェ島の古い土着犬が起源といわれています。この犬種がウォーター・スパニエルの系統を引き、マルチーズやプードルと影響を受けているものと考えらます。
14世紀に、イタリアの水夫たちがテネリフェ島からイタリアへ持ち込んで以来、スペインで真っ先に知名度が上がりました。その後はヨーロッパ各地の貴族社会で流行して破格の高値で取り引きされるようになり、瞬く間に上流階級の人々から愛玩犬として注目を集めるようになりました。16世紀、フランスのイタリア侵攻後には、フランスに渡り、フランシスI世やヘンリーIII世の愛玩犬として愛されることになりました。また、貴婦人たちがこの犬を香水入りの水でシャンプーしたとまで言われています。
一時は富裕層のステータスだったビションフリーゼも、第一次世界大戦により最初の絶滅の危機に襲われることになります。後にやっと数人のフランス人繁殖家たちがビション・フリーゼの救済運動に乗り出し、1933年、この犬種は正式にビション・プワル・フリーゼ(巻き毛のビション)と命名されることになりました。
その後、第二次世界大戦で第ニの存続の危機に見舞われますが、1950年代にアメリカに持ち込まれたことで、ようやくビション・フリーゼという犬種として命名されます。当時、ビション・フリーゼの人気は芳しいものではありませんでしたが、新しく開発されたヘアー・カット「パウダーパフ」と呼ばれる独特のトリミングが考案された宣伝効果が注目され、人気が高まってきたのは1960年代に入ってからでした。その後はたちまち人気を集め、1971年にはAKCに承認されるまでになりました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 膝蓋骨脱臼 予防として、関節検査、眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
---|