
ハバニーズ
犬種の特徴
ハバニーズは小さいながらも丈夫な体を持った、足の短い小型犬です。耳は垂れ耳、尾は背中に背負った巻き尾で、耳と尾にも飾り毛があります。前足がやや短いため、飛び跳ねるような歩き方をするのが特徴です。
上毛と下毛の二層構造の被毛で覆われ、ボリュームのある上毛は15〜20cmほどもあります。直毛や巻き毛などの毛質がありますが、巻き毛のほうがいいとされています。シルクのような滑らかで光沢のある被毛を特徴です。
ハバニーズは、いつも忙しく動き回っている好奇心の強い性格。遊んだり道化役を演じておどけたりすることが大好きで、すべての人や動物に愛想を振りまきたがります。飼い主を喜ばせたいといつも願っている犬種です。
この犬の歴史
“ハバニーズ”は、ノルマン語で「犬」、または「猟犬」を意味しています。この犬種は、猟師が歩いて後を追うのにちょうどよい速さで走る狩猟犬だったため、貴族階級の人々からはもちろん、馬を持っていない貧しい猟師たちからも親しまれていました。
ハバニーズはキューバ原産の唯一の犬種で、キューバの国犬となっています。犬名はキューバの首都ハバナに由来するといわれています。かつてはハバナシルクドッグ、スパニッシュシルクプードルという名前で呼ばれていて、イギリスではビション・ハバネロという名称で呼ばれていた事もありました。
ハバニーズの始祖犬はビション・フリーゼと同じ系統であると考えられいて、改良の過程でマルチーズやプードルの混血も行われていました。ハバニーズの始祖犬となった犬がキューバに渡った経緯は定かではないですが、16世紀前半に、スペインのカナリア諸島テネリフェ島からキューバに着いた貿易船に乗っていた犬が、キューバの上流階級の人々に渡ったといわれています。ハバニーズは、単にエリート層の愛玩犬としてだけでなく、芸をして人々を喜ばせる犬としても高い人気を集めました。
キューバに渡ったこの犬種は、18世紀中頃ヨーロッパへと逆輸入されたのち、ドッグショーに登場し、王族や貴族にも飼育されていました。
しかし、徐々にその頭数は減っていき、ヨーロッパだけでなく、生まれ故郷であるキューバでもほとんど絶滅に近い状態となってしまいます。1950年代から 60年代にかけて、キューバに残っていた数頭のハバニーズを連れてアメリカへと渡り、ハバニーズの血統を現在まで残すことができたといわれています。
アメリカに渡ったハバニーズは、愛犬家たちから徐々に注目を集めるようになり、1999年には、トイ・グループの犬種としてAKCに認定されることになりました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 予防として、膝関節検査、眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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