耳に関する病気

前庭炎(ぜんていえん)

犬の前庭神経炎とは、脳犬の耳の鼓膜の奥にある前庭神経が炎症などをおこしてしまい、体のバランスが保てなくなる神経の病気を前庭炎といいます。

犬の耳の奥にある内耳神経がありその一部を前庭神経が司っているのですが、外耳でおこる何らかの炎症が前庭まで広がったり、耳にできた腫瘍によって前庭に炎症をきたすなど、まだまだはっきりとした原因がつかめていない病気です。
犬の前庭神経は体の平行感覚を司る神経で、ここに何らかの問題が発生することで体のバランスが保てなくなってしまいます。
犬の前庭炎は突然あらわれることが多い病気です。
今まで普段と変わりなく生活していた犬が、突然に頭を横に傾けたり、かしげたりするようになり、症状が重くなると、まっすぐに歩けなくなってしまうこともあり、くるくると回転するような動作をしたり、さらに重傷になると歩くことができなくなって倒れてしまうこともあります。
眼球が細かく震えるように動く症状がでることもあります。

この病気は高齢犬や老犬になればなるほど多く見られる病気です。

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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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