
イングリッシュ・フォックスハウンド
犬種の特徴
イングリッシュ・フォックスハウンドは骨太でがっしりとした体型で、特に足の関節の部分の骨に特徴があります。このがっしりした体型と比較的まっすぐな角度の足の関節は、素早さよりもむしろ持久力を発揮するのに適しています。また、深みのある吠え声が狩猟の際にとても役立ちます。
イングリッシュ・フォックスハウンドの多くは約3cmほど断耳を行って、曲線的な形の耳に統一されています。
伝統的に群れで狩りをする猟犬ですので、人や他の犬とうまくやっていく能力に長けているます。馬や子供や他の動物とも仲よくやっていける犬種です。また、獲物の匂いを追跡する能力にも卓越しています。
この犬の歴史
イングリッシュ・フォックスハウンドは、1700年代後半頃から慎重に純血種が受け継がれてきた犬種といわれていますが、正確な起源は未だにはっきりしていません。
イングリッシュ・フォックスハウンドが登場した時代には、上流階級の間では、グレーハウンドを使って雄ジカを狩る狩猟が娯楽として盛んに行われていました。1750年頃になると、今度は馬や猟犬(ハウンド)を使ってすばやくキツネを狩る狩猟を考え始める人々が出てきました。そういった人々が理想とする猟犬は、かすかな獲物の匂いでさえも探知でき、かつ何時間でも追跡できる持久力を持っていなければなりませんでした。
当時、キツネ猟は裕福な人々から娯楽のひとつとして支持を受け、多くの猟犬たちがフォックスハウンドの所有者によって飼育、交配されていました。そして、馬に乗って猟犬と共に狩りをするというデモンストレーションスタイルが浸透し、キツネをしとめるという最後の行為は徐々に軽視されるようになっていきました。
こうして、狩りの外観的美しさが重要視されるにつれ、一頭一頭だけでなく群れになった時にも美しく見える犬たちが、その後の交配によって作り出されていくことになります。
多くの犬たちは背中の後部だけが黒く、体全体が黄褐色に白の斑点という色合いで統一されることになりました。その後、キツネ狩りはますます盛んになり、1800年代後半には、イギリスだけでも140群れ(ひとつの群れが約50頭の猟犬から成っていました)の猟犬が登録されていました。
イングリッシュ・フォックスハウンドがアメリカへ渡ったのは1700年代といわれ、かなりの数のフォックスハウンドが他の犬種と交配され、アメリカン・フォックスハウンドが作り出されました。この犬種は、アメリカではイングリッシュ・フォックスハウンドより人気がありますが、両方の犬種ともあまり一般的には知られていない犬種です。イングリッシュ・フォックスハウンドは、現在でも狩猟愛好家に人気がある犬種で、狩猟能力の高さも世界的に評価されています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
---|