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膀胱移行上皮癌(ぼうこういこうじょうひがん)

移行上皮がんは、犬において最も多い悪性の膀胱腫瘍であり、メス犬の発生が多いといわれています。
好発犬種としては、スコティッシュテリア、ビーグル、シェットランドシープドッグなどが挙げられます。

犬の膀胱腫瘍の発症を高める危険因子として、肥満、除草剤や殺虫剤への暴露などが報告されています。
最も多い症状は、血尿、排尿困難、頻尿などで一般的な膀胱炎と同様です。

血尿等などの症状により慢性膀胱炎の症状が続いて、動物病院で尿を調べた結果、癌細胞が発見されるなどがあります。年齢を重ねた犬に比較的、多く発症する腫瘍です。

膀胱の慢性的な炎症が引き金になっている可能性があります。犬の膀胱炎は長引かせずに早めに診察しましょう。まれに骨への転移や肥大性骨症により正常に歩行できない事があります。

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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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