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可移植性性器肉腫
- 2015/1/14
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可移植性性器肉腫(かいしょくせいせいきにくしゅ)
可移植性性器肉腫は、交尾や、性器の臭いを嗅いだりなめたりなどの濃厚な接触によりガン細胞が移る病気です。品種や性別など関係なく発生しますが、野生犬や放浪犬が沢山いたり、繁殖管理が行われていない犬が多い地域で最もよく発生します。
症状は、進行状況により3段階に分かれます。
増殖期:
細胞が急増する期間で、数週間この状態が継続します。感染後10~20日ほどの潜伏期間を経て、腫瘍がカリフラワーのような形状に成長します。
患部は出血を伴い、感染箇所は主に陰部(亀頭や包皮、膣など)になります。陰部に感染すると、犬は患部を舐めたり噛んだりするため、そこから感染が広がる可能性が出て来ます。口腔や結膜、鼻腔まで広がるので、陰部だけではなく鼻腔からの出血が起きる事もあります。
安定期:
この時期に入ると、20日間隔で細胞が増殖します。10cmを超えるような細胞の巨大化も見せますが、表面上は安定した状態に見えます。
退縮期:
10cmを超える巨大化した細胞が自然に消える時期がこの退縮期です。8割は自然に消えますが、残りの2割は他の部位に転移し悪性化します。免疫力の弱い犬が陥りやすいです。