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救世主 手作り食で 難治化多発する皮膚疾患!
現代は、長寿にはなりましたが、治らない病気であふれています。 現代ではドッグフードができ、その継続的な改良により犬の平均寿命は13年に伸びました。 ですが、その一方で、アレルギー性の皮膚炎などの皮膚疾患の多発、外耳炎、歯周病、ガン、心臓疾患など、難しい病気が増え、特に、アトピーやアレルギー性皮膚など免疫系の疾患は猛威を振るっています。 いまやドッグフードも再発を抑えることが難しいことが多いのが現状ではないでしょうか。 |
犬と人とは代謝が違います
犬の苦しみを緩和する方法として「手作り食」が注目されています。 「あれ、さっき、人と同じように文明の病という話しでしたが、食事で治る?ということ?」 「ということは、フードの問題?」 理由はどうであれ、最近の「手作り食ブーム」はこのような背景があるといえるでしょう。そして、実際に、良くなる子が多いです。 『じゃあ、手作り食で、完全解決!!』 と、言いたいところですが、とんでもない問題が潜んでいます。 それは、皮膚病は治ったけれど、 実は、手作り食にはいろいろな流派があります。 現代の栄養学に基づいた手作り食もあれば、ほぼ無視したものもあります。 日本で近年話題の手作り食のルーツは、アメリカにあります。 特に有名なのが、アメリカのカリフォルニア大学付属動物病院で指導されている「手作り食」です。 内容的には、ほぼパーフェクトではないかと思います。 日本では1990年代の終わりからペットの栄養について民間資格が生まれています。(その後、2000年以降には類似のいろいろな民間資格が生まれています。) 「人の栄養学」と「犬の栄養学」をごちゃまぜにしている方も散見します。 犬の栄養学と、人の栄養学は、根本が違います!!人と犬とで重なるところもありますが、かなり違い、間違えると危険なところも多いです。 繰り返しますが、犬と人とは代謝が違います! 人と代謝が同じであれば、玉ネギで犬や猫の血液が溶血(血液が壊れて)することはないですよね! 私は獣医で栄養科をしていますので、いろいろな方からご相談や報告を受けますが、配慮が不十分な手作り食では突然死などが多く発生しているという印象を持っています。 |
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