
犬の腎臓機能を高める食べ物10選!効果的な食材と注意点
本記事では、犬の腎臓機能を高めるために効果的な食べ物10選をご紹介します。
具体的な食材とそれぞれの効果を分かりやすく解説し、その食材を与える上での注意点もまとめました。
愛犬の健康的な食生活を実現するため、是非この記事をご参考ください。
目次
腎臓病を予防する食事法

愛犬の健康を維持するためには、食事の内容に気を配ることが非常に重要です。特に、腎臓は一度悪くなると回復が難しい臓器であるため、日頃から食事法を意識することで、健康な状態を維持することが大切です。
腎臓病の予防と食事の関係
腎臓は、血液中の老廃物をろ過し、尿として体外に排出する役割を担っています。加齢や遺伝、食事内容などの要因によって腎臓の機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積し、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
腎臓病は初期段階では目立った症状が現れにくく、気づかないうちに病気が進行しているケースも少なくありません。そのため、毎日の食事に適切な食事療法を取り入れ、腎臓への負担を軽減し、腎臓病のリスクを低減することが重要です。
食事療法のポイント
- タンパク質の量を調整する:過剰に摂取すると腎臓に負担がかかるため
- リンの摂取量を制限する:腎臓機能の低下はリンの蓄積を招き健康に悪影響をもたらすため
- ナトリウムの摂取量を控える:腎臓への負担が高まり腎臓病発症のリスクとなるため
- 水分摂取を促す:水分不足で尿が濃縮され、腎臓への負担が増大するため
- カリウムの量を調整する:愛犬の健康状態によってバランスよく摂取する必要があるため
- オメガ-3脂肪酸を摂取する:腎機能低下の進行を遅らせる効果があるため
犬の腎臓機能を高める食べ物10選

犬の腎臓の機能を高めるために効果的な食べ物を10種類ご紹介します。それぞれの食材がどのような役割を果たすのか、与える際のポイントと共に具体的に説明していきます。
鶏むね肉
鶏むね肉は、犬の腎臓に優しい高品質なタンパク質源として知られています。鶏むね肉は、他の部位に比べて脂肪分が少なく、消化が良いため、腎臓への負担を軽減します。また、ビタミンB3やB6、パントテン酸などのビタミンが豊富ですので、全体的な健康にもよい影響を与えます。さらに、鉄分や亜鉛などのミネラルも含まれているため、犬の免疫力を高める効果も期待できます。
【鶏むね肉を与える際のポイント】
- 皮を取り除く:皮には脂肪が多く含まれているため、取り除いてから与えましょう
- 加熱方法:茹でたり蒸したりすることで、脂肪分をさらに抑えることができます
- 味付け:塩分は腎臓に負担をかけるため、味付けは無塩か控えめにしましょう
ぶり
ぶりは、良質なタンパク質源であると同時に、DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。オメガ-3脂肪酸は抗炎症作用があり、腎臓の炎症を軽減する効果があります。さらに、ぶりにはビタミンDが含まれており、カルシウムの吸収を助けるため、骨の健康にも良い影響を与えます。
【ぶりを与える際のポイント】
- 新鮮なものを選ぶ:鮮度が悪いと酸化が進んで栄養価が下がるので新鮮なものを選びましょう
- 加熱方法:焼き魚や煮魚など、加熱調理して与えましょう
- 骨を取り除く:骨は消化不良を起こす可能性があるため、必ず取り除いてから与えましょう
卵白
卵白は、犬にとって非常に消化しやすいタンパク質源です。卵白は脂肪が少なく、糖質もほぼ含まれていないため、犬の健康維持に効果的です。また、必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。必須アミノ酸は、体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。
【卵白を与える際のポイント】
- 加熱方法:生卵白は消化が悪いため、加熱調理して与えましょう
- アレルギー:卵アレルギーの犬もいるため、初めて与える際は少量から始め様子を見ましょう
白米
白米は、低タンパク質・低リン・低カリウムの炭水化物源であり、エネルギー供給にも最適です。白米は消化が良く、腎臓に負担をかけにくいため、消化不良や腎臓疾患のリスクを低減します。また、白米はグルテンを含まないため、グルテンに敏感な犬にも安心して与えられます。さらには、白米はお粥として与えることも効果的です。特に消化器官が弱い犬にとって、お粥は食欲を刺激し、効果的な栄養補給手段となります。
【白米を与える際のポイント】
- 炊飯方法:白米を柔らかく炊くことで、消化吸収が良くなります
- 他の食材と組み合わせる:栄養が偏ってしまうため、他の食材と組み合わせて与えましょう
牛バラ肉
牛バラ肉は、風味豊かなタンパク質として犬の食事に適しています。ただし、脂肪分が多いため、与える量に注意が必要です。牛バラ肉には鉄分やビタミンB群が含まれており、犬の健康をサポートする効果があります。鉄分は、血液中のヘモグロビンの生成に不可欠な栄養素です。
【牛バラ肉を与える際のポイント】
- 脂肪分の少ない部位を選ぶ:脂肪分は消化不良の原因となります
- 加熱方法:茹でたり蒸したりすることで、脂肪分をさらに抑えることができます
- 味付け:塩分は腎臓に負担をかけるため、味付けは控えめにしましょう
亜麻仁油、えごま油、魚油(EPAやDHA)
これらの油にはオメガ-3脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ-3脂肪酸は、炎症を抑え、腎機能の低下を抑制する効果が期待できますが、体内で合成できない必須脂肪酸であるため、食事から摂取する必要があります。また、脳機能の向上や、毛並みを美しく保つ効果、血圧を安定させる効果も見込まれています。
【オメガ-3脂肪酸を多く含む食材】
- サーモン:脂肪分が多くEPAやDHAが豊富な青魚で、免疫力向上や関節炎予防に効果的です
- マグロ:サーモンと同様、高濃度のオメガ-3脂肪酸を含み、心臓や脳の健康維持に役立ちます
- サバ:EPAやDHAが豊富な青魚で、皮膚や被毛の健康維持に効果的です
- イワシ:オメガ-3脂肪酸が豊富で低カロリー、高齢犬の認知機能維持に適しています
茹でた野菜
茹でた野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、消化にも優れています。そのため、腎臓への負担を軽減しながら栄養を補給することができます。茹でることでカリウムが抜けやすくなり、さらに安全に摂取できます。加えて、茹でた野菜は水分も多く含むため、体内の水分バランスを整える役割もあります。ただし、ほうれん草や小松菜など、カリウムを多く含む野菜もあるため注意が必要です。
【腎臓に優しいおすすめの野菜】
- カリフラワー:低リンで、ビタミンCや食物繊維が豊富です
- ズッキーニ:低カロリーで、ビタミンAやビタミンCが含まれています
- ブロッコリー:抗酸化物質が多く、ビタミンCや食物繊維が豊富です
- キャベツ:低リンで、ビタミンCや食物繊維が豊富です
- インゲン豆:低カロリーで、ビタミンKやビタミンCが含まれています
- カボチャ:ビタミンAや食物繊維が豊富で、消化が良いです
- ニンジン:ビタミンAや食物繊維が豊富で、腎臓に負担をかけにくいです
- キュウリ:水分が多く、低カロリーで、腎臓の健康をサポートします
【野菜を与える際のポイント】
- 細かく刻むか、柔らかく茹でる:消化不良を防ぐために、工夫しましょう
- 与えすぎに注意:下痢の原因となることがあるため、適量を守って与えましょう
しょうが
しょうがには、抗炎症作用があるとされており、腎臓の炎症を抑える効果が期待できます。さらに、血行を促進する作用もあり、腎臓への血流が良くなることで機能をサポートします。また、しょうがは消化促進作用も持っています。これにより、腎臓への負担を軽減し、食事からの栄養吸収をスムーズにします。
【しょうがを与える際のポイント】
- 加熱する:生のしょうがは刺激が強いため、加熱して与えましょう
- すりおろすか、細かく刻む:消化吸収を良くするために、工夫しましょう
- 与えすぎに注意:少量を食事に加えることで、効果的に活用できます
おから
おからは、低リン・高食物繊維の食材です。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の予防に効果があります。また、食物繊維は、リンの吸収を抑える効果も期待できます。おからは低カロリー・低脂肪であり、適度な量のタンパク質が含まれます。他の食材と混ぜ合わせて調理することで、かさ増しになり、食べごたえを出すことができます。
【おからを与える際のポイント】
- 加熱する:生のおからは消化が悪いため、加熱して与えましょう
- 水分と一緒に与える:水分を吸収しやすい食材であるため、水分と一緒に与えましょう
- 与えすぎに注意:下痢の原因となることがあるため、適量を守って与えましょう
うどん
うどんは、低タンパク質・低リン・低カリウムの炭水化物源です。消化吸収が良く、エネルギーに変換されやすい炭水化物が主成分であり、白米の代わりに与えることもできますが、市販のうどんには塩分が含まれているため、過剰摂取は避けるべきです。
【うどんを与える際のポイント】
- 柔らかく茹でる:消化不良を防ぐために、柔らかく茹でましょう
- 塩分控えめにする:塩分を過剰に摂取しないように調理方法を工夫しましょう
- 他の食材と組み合わせる:栄養が偏ってしまうため、他の食材と組み合わせて与えましょう
食材を与える上での注意点

愛犬の腎臓機能を高めるために、食事療法は重要な役割を果たします。しかし、いくら体に良い食材でも、与え方によっては逆効果になってしまう可能性もあります。安全かつ効果的に食事療法を行うために、以下の注意点を守りましょう。
- 獣医師の指導のもとで
- 徐々に切り替える
- 栄養バランスの管理
- 愛犬の状態を細かくチェック
- 水分摂取の促進
1.獣医師の指導のもとで
腎臓に良いとされる食材でも、犬種や体質、健康状態によっては適さない場合があります。また、すでに腎臓病を患っている場合は、食事制限が必要になることもあります。自己判断で食材を与えず、必ず事前に獣医師に相談し、愛犬に合った食事内容や量について指導を受けるようにしましょう。
2.徐々に切り替える
今までとは違う食べ物を急に与えると、愛犬の消化器官に負担がかかり、下痢や嘔吐の原因になることがあります。新しい食材を与える場合は、今まで与えていたフードに少量ずつ混ぜ、1~2週間かけて徐々に切り替えるようにしましょう。愛犬の様子をよく観察しながら、慎重に進めることが大切です。
3.栄養バランスの管理
腎臓に良いからといって、特定の食材ばかりを与えていると、他の栄養素が不足し、栄養バランスが崩れてしまう可能性があります。バランスの取れた食事を心がけ、総合栄養食のドッグフードなどを活用しながら、必要な栄養をしっかりと摂取できるようにしましょう。不安な場合は、獣医師に相談し、栄養指導を受けるのもおすすめです。
【栄養バランスを考える上で特に重要な栄養素】
- タンパク質:筋肉や血液、内臓など、体の組織を作るために欠かせない栄養素です
- 脂質:エネルギー源となりますが、摂りすぎると腎臓への負担になるので注意が必要です
- 炭水化物:エネルギー源となる栄養素です。消化がよいものを選びましょう
- ビタミン・ミネラル:体の機能を調節するために必要な栄養素です
4.愛犬の状態を細かくチェック
食事の内容や量を変えたときは、愛犬の様子を注意深く観察しましょう。食欲、排泄の状態、体重の変化などを記録し、何か異変があればすぐに獣医師に相談してください。早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守る上で重要です。
| 観察項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 食欲 | 食事の量や食べる速さ、食べ残しがないかなどを確認しましょう |
| 排泄の状態 | 尿の量や色、回数、便の状態などを確認しましょう |
| 体重 | 定期的に体重を測定し、急激な増減がないかを確認しましょう |
| その他 | 元気がない、水をたくさん飲む、嘔吐するなどの症状がないか確認しましょう |
5.水分摂取の促進
水分不足は、腎臓に負担をかけるだけでなく、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。愛犬が常に新鮮な水を十分に摂取できるように、水飲み場を清潔に保ったり、ウェットフードを取り入れたりするなど工夫しましょう。また、散歩や遊びの後はもちろんのこと、こまめな水分補給を心がけましょう。
愛犬が腎臓病と診断されたら

愛犬が腎臓病と診断された場合、飼い主にとって不安なことも多いかもしれません。しかし、適切な食事管理を行うことで、愛犬の生活の質を維持し、穏やかに過ごせるようにサポートすることができます。
必ず獣医師と相談し、愛犬に最適な治療法や食事療法を見つけていきましょう。
療法食の活用がおすすめ
腎臓病と診断された犬には、特別に調整された療法食を与えることが推奨されます。 療法食は、腎臓への負担を軽減するために、タンパク質、リン、ナトリウムなどの含有量が調整されています。 これらの成分を適切にコントロールすることで、腎臓病の進行を遅らせ、愛犬の健康維持につなげることができます。
愛犬の健康を維持するために
この記事では、犬の腎臓機能を高めるために効果的な10種類の食べ物を紹介しました。しかし、ここで紹介した食べ物はあくまでも一般的なものであり、愛犬の症状や体質によっては適さない場合もあります。
腎臓病の予防や食事管理については、必ず獣医師に相談し、指示に従ってください。愛犬の健康を維持するためにも、日頃から食事に気を配り、定期的な健康チェックを心がけましょう。











