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TOP > コラム一覧 >手作り食に”キャベツ”はダメ!トッピングもダメ!!
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キャベツは犬・猫に有害!

キャベツは、ダメ!です!!!
(予防原則の視点で書いてゆきます)

虚弱な子、老犬などには悪いと思います。

特に、結石の子には、悪いと考えられています。
犬では、結石はガンなどと並んで手術となる主要な病気(7つの疾患のうちの)1つです。

そして、結石でも手術をしないと治らないタイプのものが、シュウ酸カルシウム結石です。

これは、人の世界でも同じで人は10人に1人が結石になるといわれています。そのほとんどが激痛の尿管結石です。ご存知の方も多いでしょう。そして、厚生省が結石患者に、シュウ酸を多く含む食品の摂取を控えるようガイドラインに記しています。

犬では、膀胱内でもっと大きくなり、手術となります。

カリフォルニア大学ネルソン博士の獣医内科学(SMALL ANIMAL INTERNAL MEDICHINE)にも、近年、急増しているシュウ酸カルシウム結石(米国ミネソタ大学獣医学部の調査ではシュウ酸カルシウム結石が全体の結石の42%を占め、1位の原因と報告がなされています)に対して、食事からのシュウ酸の摂取増加についても、SMALL ANIMAL INTERNAL MEDICINEで、第4版が、東京大学 長谷川篤彦 名誉教授の監修の元 翻訳されています。


結石の原因はシュウ酸カルシウム

しかも、栽培されるのは交雑種(F1種)な上、産地が、愛知、神奈川、長野、群馬、北海道と冬キャベツ、春キャベツ、夏秋キャベツと周年で大きく変化するため、シュウ酸の数値にばらつきが大きく、データーとしてだしにくいという問題がありますが、米国農務省(United States Department of Agriculture)のデーターを基本にすると、キャベツや芽キャベツは100〜360mg/100gあたりの多くのシュウ酸が含まれることがわかります。

日本では、1960〜1965年頃からキャベツの消費量が急激に増加し、1945年と比べ7倍の生産量となっています。

この増加と不思議な一致を見せているのが、ヒトのシュウ酸カルシウム結石が原因の上部尿管結石の増加です。

1965年と比べて2005年に3倍(300%)となっています。

犬では人の上部尿路結石と同じタイプのシュウ酸結石が、10数年前から激増し、結石の原因の首位となり、犬の手術の主要な疾患となりました。

キャベツはいろいろな品種や産地がありますが、米国農務省のデーターでは

@ シュウ酸が含まれ、
A その含有が高値なこと、
B 他の野菜と比べ摂取する量が多いこと、
C 厄介なシュウ酸結石がキャベツの消費量と関連して増加しているようにみえること、
Dいったん発生すると犬では内科的な処置が難しく手術となること、
E その結石手術が頻繁に行われていること
F キャベツに代わる代替野菜が他にあること

以上を考えあわせると、
原因物質として怪しく、かつリスクの大きな手術まで考えられるキャベツをわざわざ愛犬に与える必要はないと判断します。

お酒を飲み過ぎて、すぐに肝臓悪くなる人は少ないですが、長期飲み続ければどうでしょう? キャベツも同じような危険を含んでいる可能性はないでしょうか?

手作り食、トッピングをされる方は、キャベツを神様のように良いと信じておられるかたもいらしゃると思いますが、個人的には、上記の理由や、厚生省、日本やアメリカの一流の獣医師の研究内容を総合してそのように判断しました。

キャベツは健康に良いと信じている人はそう実行されれば良いと思います。キャベツの悪さが証明された訳ではありません。ですが、もし、仮に問題が起きた時に愛犬に与える苦痛などの負担を考えると、私が同じ立場であれば、キャベツは与えることはしないと思います。

ですが、キャベツの有害性は証明されていません。人が食べて平気だから、犬にも良いと思う方がいらっしゃったら、私はその考えに同意はしませんが、尊重してゆきます。

また、手作り食やトッピング食には、いろいろな犬種の特性に合わせて、食事をカスタマイズできるという上で、適切な品種の成り立ち、そして、それに合わせた調整ができれば理想の優良食と考えます。

話しは変わりますが、人に良い食べ物で、犬や猫に悪い食べ物はたくさんあります。

● 玉ねぎ ● ユリ(子猫なら一回なめただけで死にます) ● アボカド(毒性の強い品種) ● ボタン(漢方薬に入っています) ● チョコレート(チョコレート中毒で有名) ● 紅茶 ● コーヒー ● 緑茶 などなど… 他にもあります。
人が食べて大丈夫だから=犬も平気

という考えは、人に有用で犬に有害な(赤血球が溶けます)「玉ネギ」を考えていただければ、この論に無理があるのが分かっていただけると思います。

さらに、人でもそうですが、体調により、お酒が飲めるとき、飲めないとき、脂っこいものが食べられるとき、もたれるとき、いろいろあると思います。

植物(野菜)は、すべて毒を持っています。

そのため、老年期、体の弱い子、遺伝的に植物解毒が不得意な子は、他の子が解毒できるレベルの野菜含有量にも配慮してあげることが理想と思います。

みなさまの参考と少しでもなれば幸いです。

(⇒次の記事へつづく)


手作り食に”キャベツ”はダメ!トッピングもダメ!!
キャベツ有用か、毒か?
キャベツの毒=シュウ酸とアルカリ化=


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