獣医師・宿南章の愛情ごはん療法食
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重要なポイントは「犬の進化の歴史に合いやすい原料の物」「フードの匂い」

私の経験では、ワンちゃんの体質に合った良いドッグフードを探すのはかなり大変なことだと思っています。
人が食べることができる食材の仕様、より高品質な素材、肉類と穀物の微妙なバランスなどと体の弱いワンちゃんにとって、細部までいき届いた配慮をしてゆくことは、とても大切なことだと考えています。

肉類と穀物のバランスが重要な理由は、犬は祖先のオオカミと雑食性の人との中間に位置しているからです。
そのため、人に近い食事に適応できる一方で、犬にとってより必要とされる栄養は不足しないよう、人の食材が有害となる場合も多いため、それらをできるだけ排除してあげる配慮が必要となります。

実際に、私がこれまで診察で見てきたワンちゃんの多くは、食べ物に原因を抱えていることが多く、食事を改善することで症状の改善もみられてきました。

では、どんなフードを選んだらよいのでしょうか?
重要なポイントは「犬の進化の歴史に合いやすい原料の物」「フードの匂い」です。

ワンちゃんに適したフード選びのポイント!


「犬の進化の歴史に合いやすい原料の物」というのは犬の祖先はオオカミです。オオカミは動物の肉を食べていました。
そのため、ワンちゃんの歯は円柱状の肉を切り裂いて食べやすいようになっています。
歯の構造からみても、本来犬に適した食べ物は肉なのです。

フードを選ぶ時のポイントはラベルの原材料の部分を見ることです!
原材料の表記は左から多い順に記載するようになっていますので、先頭に「肉」と書いてあるドッグフードの方がワンちゃんに適しているといえます。
価格が高い場合はなるべく先頭に近いところに「肉」と記載されているフードを選んであげましょう。


私たち人間も、美味しそうな匂いがすると食欲がわきますよね。 ワンちゃんたちも同じです。 犬は肉食系の動物がルーツなので、穀類よりも肉類の香りがするフードの方がワンちゃんに適しています。 ですので、フードの匂いを嗅いで穀物の匂いが強いフードはなるべく避けましょう。

意外と気をつけていないのが「おやつ」

そして、意外とみなさんが注意されていないのが「おやつ」です。 普段頻繁にあげるドッグフードには比較的注意が向くのですが、「おやつ」までは気にされていない飼い主さんもいらっしゃいます。

おやつで注意すべきは「プロピレングリコール」という成分です。
これは有機化合物の一種で、素材をいつまでもやわらかい状態で保持することができる成分のため、おやつなどで使われることがあります。また、防腐剤としても使用されます。

しかし、ワンちゃんの中には体内のプロピレングリコールを十分解毒ができなく、具合が悪くなってしまう子がいます。
これは犬と祖先が同じ猫では、すでにプロピレングリコールの有毒性が知られています。

おやつ選びをするときには、念のためプロピレングリコールの入っていないものを選ぶようにしましょう。

もうひとつ注意が必要なのが「野菜」です。
犬の祖先は肉食性でしたので、植物中に含まれるアルカロイドなどの化学物質にふれる機会が少なく、進化生物学的にみても植物が持つ成分にとても弱い傾向があります。

代表的なものだけでも、玉ねぎ・長ネギ(アリルプロピルジスルフィド)、ニンニク・ニラ・ラッキョウ(アリシン)、チョコレート・ココア(テオプロミン)、じゃがいもやトマトの青い部分(チャコニン)、キシリトール(白樺など)、ぶどう(レーズン)などが有名です。

実際に、犬の解毒代謝は人と比べ弱い部分があることが知られています。

最後に意外と重要なブランド

また、最後に「ブランド」というのも重要になってきます。
ブランドによってどうしても製造過程での品質、こだわりなど差が出てしまいます。

フードを選ぶ時は家族である愛犬への配慮や温もりを感じられる信頼できるフードを選ぶといいでしょう。







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