ローシェン

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ローシェン

犬種の特徴

ローシェンは、コンパクトな小型犬であり、わずかに体長が体高より長くなっています。骨格は強くがっしりとしていますが、体全体は硬すぎることなく、しなやかな動きをしています。また、軽やかな足取りで地面をしっかり踏みしめながら、頭を掲げ、尾を上げて進みます。

長くウェーブのかかっている被毛は伝統的なライオン・スタイルに刈られ、尾は先端の飾り毛を除いて完全に刈られているので、その姿は小さなライオンのようである。この慣習の起源は、中世ヨーロッパの女性が寒い夜に眠る際、「地肌に直接接したほうが気持ちよかった」とする説などがあります。

ローシェンの性格は、明るく愛情豊かで、人懐こくて陽気、活発で遊び好きです。飼い主を喜ばせることに一生懸命で、家族に忠実に振舞います。小柄ですが、とても勇敢で、家族を守る意識の強い犬種です。

この犬の歴史

ローシェンとはドイツ語で小さなライオンという意味であり、ローシェンはライオンのように毛を刈り込む伝統の「ライオンカット」を持つ犬種です。この犬の歴史は古く、15~16世紀ごろの絵画や文献に、ローシェンに似た犬が頻繁に登場していることから、ルネサンス以前のヨーロッパにおいて絶大な人気を誇っていたと考えられます。

伝統的なライオンカットとは、最後部の肋骨部分から後肢のかかと部分までの被毛を、また前肢は肘からかかとまでの被毛を短く刈られることになっていました。尾は先端だけを飾りとして残す以外はすべて刈り込まれました。
ローシェンがライオンクリップされるようになった由来は定かではないのですが、宮廷の女性が冷え切った足を暖めるため、被毛を刈ったローシェンを自分のベッドに入れた事がきっかけという説があります。

1960年代になると、ローシェンの数は激減してしまいますが、2人の繁殖家の努力により何頭かのローシェンがドイツからイギリスへ持ち込まれました。あまりにも数が少なかったために度重なる近親交配が行われてしまいましたが、これによってイギリスとアメリカ両国でローシェンの基盤が築かれることになります。

その後、ローシェンは1996年、AKCの「その他のグループ」に入れられ、その後の1999年1月1日には改めて「ノンスポーティング・グループ」として認定されました。

かかりやすい病気

気をつけたい病気 特にありません。
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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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