スコティッシュ・テリア

スコティッシュ・テリア

スコティッシュ・テリア

犬種の特徴

短足のスコティッシュ・テリアですが、筋骨のひきしまったとても丈夫な犬種です。地中にもぐるのに適したサイズのコンパクトな体型で、猟犬として活躍していたことから、足腰が強く、活発に動け、小柄ながらもパワフルで堂々と振る舞います。 短足ですが、とても敏捷です。

被毛は、かたい針金状の上毛と、密集した下毛のニ層構造になっています。太い眉と顎ひげがあるのが特徴です。

スコティッシュテリアの性格は狩猟本能が強く、勇敢、大胆で強い好奇心を持っています。一方、やや頑固者で独立心が強いです。他の犬や動物に攻撃的になりやすいところがありますが、見知らぬ人には友好的で、家族には忠誠を尽くします。

この犬の歴史

スコティッシュ・テリアはハイランド原産のテリアとしては最古の犬種であると考えられていますが、さだかでありません。スコットランドから持ち込まれたテリア種の犬を、すべて「スコッチ・テリア」と呼んできたことが、スコティッシュ・テリアの血統における混乱になりました。
16世紀初めに「スカイ・テリア」として記録されている犬が現在のスコッティの直接の先祖なのか、あるいはそうではないのかは、わかりませんが、スコッティがウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアと非常に近い犬種であることは間違いないといわれています。

スコティッシュ・テリアは、地面を掘って獲物の巣穴に潜り込んで追いかける狩りを得意とし、小型でありながらその吠え声は太く、テリア種の独立心と大型犬の風貌を持った、スコットランド高原のシンボルともいえる勇敢な狩猟犬でした。
現在スコティッシュ・テリアとして知られている犬種は、当時アバディーン地方でもっとも人気の高い犬種だったようで、土地の名前を取ってアバディーン・テリアと呼ばれていました。

1870年代に入ると、スコティッシュ・テリアについての定義があまりにも入り乱れてきたため、人々の間で抗議行動が起こるようになります。それを受けて、ようやく正統なスコティッシュ・テリアの定義が細部に渡って取り決められることになりました。そうしたことにより、1880年頃、初めてスコティッシュ・テリアについての犬種スタンダードが発表されることになります。

アメリカに初めてスコティッシュ・テリアが持ち込まれたのは1890年代年のことです。その後、第二次世界大戦の頃まで、この犬の人気はゆったりとしたペースで高まっていましたが、戦争が終わると、フランクリン・ルーズベルト大統領の愛犬がスコティッシュ・テリアだったこともあり、一気に人気が急上昇しました。
ルーズベルト大統領の愛犬ファラは、アメリカでもっとも有名なスコティッシュ・テリアとなり、生涯ずっと主人と暮らし、亡くなってしまった現在も、ルーズベルト大統領の墓のそばに埋葬され、主人と深い絆で結ばれています。

現在、スコティッシュ・テリアは、テリアグループの犬種としてドッグショーで活躍したり、家庭犬として多くの人々に愛され人気があります。

かかりやすい病気

気をつけたい病気 フォンウィルブラント病、頭蓋下顎骨症、脂漏性の皮膚病に気をつけて下さい。
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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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